【伊勢シーパラダイス】「動物とお客さまの架け橋に」異業種から夢の飼育員へ
館長 田村 龍太さん|海獣チーム 沖田 瑠花さん
三重県伊勢市、夫婦岩のすぐ隣にある「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」。 柵なしで動物たちと触れ合える「ゼロ距離」展示が最大の魅力。セイウチがプールの外を散歩し、ゴマフアザラシが来館者の足元でゴロゴロする非日常体験は、訪れる人々を驚かせ、魅了し続けています。 今回は、30年以上この場所を見守り続ける田村館長と、異業種から飛び込んだ新人スタッフの沖田瑠花さんにお話を伺いました。
生き物たちと触れ合える!
「伊勢シーパラダイス」



三重県伊勢市にある「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」。
「ゼロ距離水族館」という名前の通り、カワウソとの握手、セイウチとの記念撮影、ゴマフアザラシのタッチ、タツノオトシゴとのふれあいなど、生き物たちとの触れ合いが楽しめる水族館。伊勢神宮内宮から車で約15分と近く、お伊勢参りとあわせて訪れるのもおすすめです。
30年前から続く、世界でも稀な「ゼロ距離」

大阪府出身。新卒で入社以来、30年以上にわたり伊勢シーパラダイス(旧:二見シーパラダイス)一筋。現在は館長として運営全体を統括しています。
– 長年勤められている館長から見て、「伊勢シーパラダイス」の魅力はどんなところにあると思いますか?
田村館長:「やはり『ゼロ距離』ですね。僕が入社した30年前の時点で、すでに動物たちが柵なしでお客さまの目の前に出ていました。当時は世界的にも珍しく、衝撃を受けたのを覚えています。
この距離感は一朝一夕で作れるものではありません。お母さんアザラシがスタッフに警戒心を持たず信頼してくれているから、その子どもも、さらにその孫も警戒心を持たない。世代を超えた信頼関係があるからこそ、動物たちにとって人間と同じ空間にいることが『普通』なんです。
ここでは、動物の方がスタッフより立場が上(笑)。『遊べ』、『あれしろ』と動物たちが要求してくるのを、私たちが受け止める。そんな自然な関係性が強みです。」

– YouTubeでの発信も大きな話題になりましたね。
田村館長:「コロナ禍でお客さまが来られない時期に、『YouTubeも一つの展示だ』と考えて毎日動画配信を始めました。特に反響が大きかったのは、心肺停止で生まれたアシカの赤ちゃんを蘇生させる記録映像です。
バズらせようとしたわけではなく、他の水族館への技術共有の意味で公開したのですが、『命の現場』のリアルさが多くの方に届きました。コロナ明けには『YouTubeを見て来ました』、『館長さんだ!』と声をかけていただくことが増え、遠方の方と繋がるきっかけになりました。」

– この仕事の難しさはどんなところでしょうか?
田村館長:「言葉が通じない動物たちと、お客さまの『架け橋』にならなければいけない点です。また、命を預かる仕事なので、病気や寿命でのお別れはやはり辛い。でも、新しい命が生まれたり、新人スタッフが動物と心を通わせる瞬間に立ち会える喜びは何にも代えがたいですね。」

– 他県からの移住を考えている方へ、伊勢の魅力を教えてください。
田村館長:「生活面では、家賃も4〜5万円程度で住めますし、海・山・川と自然が豊かな環境で、空の広さを日々感じながら暮らせます。食べ物も新鮮で、安くて美味しいですよ。
そして何より、伊勢神宮という日本にとっての心の拠り所がすぐそばにあります。実は、当館がある二見浦で禊(みそぎ)をして身を清めてから伊勢神宮へ参拝する「浜参宮」が古くからの習わしなんです。当館の隣に位置している『夫婦岩(二見興玉神社)』でお参りすることで日常をリセットし、スッキリした気持ちでお伊勢参りをする。そんな特別な体験ができるのも、この土地ならではの魅力です。」
– 最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
田村館長:「明るく元気で、生き物が好きな方をお待ちしています。特に現在は獣医師さんを募集しています。新米の方でも構いません。一緒に悩み、考えながら、水族館を盛り上げていきましょう。」
「大好き」を仕事にする決意

奈良県出身。前職は水族館の売店で商品管理などを担当。現在は入社1年目として海獣チームに所属し、主に海獣類(ペンギン・アザラシ・カワウソなど)の飼育やイベントを担当しています。
– このお仕事を選んだきっかけを教えてください。
沖田さん:「もともと水族館が大好きで、前職は貿易関係の職場で働いていました。でも、やっぱり『飼育員になりたい』という夢を諦めきれなくて……。
実は私、お客さんとして何度も伊勢シーパラダイスに通っていたんです。幼い頃から遊びに来ていて、『働くなら絶対にここがいい』と思っていたほど(笑)。通っているうちに『やっぱり好きな場所で働きたい』という思いが強くなり、思い切って応募しました。」

– 地元を離れての就職に、不安はありませんでしたか?
沖田さん:「めちゃくちゃありました。でも、性格的に『なんとかなる精神』の持ち主なので、住んでみればすぐに慣れましたね。職場も同世代の女性スタッフが多く、入社前は『女性が多い職場ってギスギスするのかな?』なんて勝手に心配していましたが、全くそんなことはなく、みんなで協力し合える温かいチームです。」

– 仕事の「やりがい」や、苦労されたことはありますか?
沖田さん:「実は私、すごく人見知りで……。小学校の頃から発表などで人前に立つのが大の苦手だったんです。でもここでは、ショーの前説やイベントのナレーションを一人で担当しなければなりません。最初は一番嫌な業務でしたが(笑)、場数を踏んで乗り越えたことで、今では楽しめるようになりました。
動物たちとのコミュニケーションがうまく取れるようになったと感じる瞬間に、やりがいを感じます。また、ペンギンの餌やりなど、最初は難しかった業務がスムーズにこなせるようになったときには、自分の成長を実感できて嬉しいですね。」

– 地元ではない「伊勢」で働く魅力について教えてください。
沖田さん:「最初は知らない土地で、不安だらけでした。でも住んでみるととても住みやすいです。伊勢神宮があるので県外や海外の方とも出会えますし、食べ物も美味しい。海が近いので、気分転換にドライブに行ったり、最近は釣りも始めました。プライベートも充実しています。」
– 最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
沖田さん:「動物が好きで、お客さまとお話しするのも好きな方にはぴったりの職場です。もし迷っているなら、後悔する前に『まず一歩』を踏み出してみてください。未経験の私でもこうして夢を叶えられたので、ぜひ一緒に働きましょう!」
沖田さんの1日のスケジュール

07:40|出社
朝の掃除や準備
08:40|調餌(ちょうじ)
アシカ、ペンギン、イルカなどの餌を仕分け
09:40|掃除・開館準備
ペンギン舎やゴマフアザラシ舎の掃除
10:40|イベント「ゴマちゃんタッチ」
お客様のカメラをお預かりして撮影したり、解説を行う
11:15|イベント「アシカのお食事タイム」
解説や音響操作を担当
12:20|イベント「セイウチお食事タイム」
お昼休憩
13:35|午後のイベント業務
ゴマちゃんタッチ、アシカイベント、カワウソ握手体験などを担当
16:40 退社
※シフトや時期によって内容は変動あり
伊勢シーパラダイスの採用情報

「伊勢シーパラダイス」の採用情報はこちらから
【ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス】
住所:三重県伊勢市二見町江580
https://ise-seaparadise.com